原田昌彦社会保険労務士事務所コラム

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【2025年版】キャリアアップ助成金とは?~要件・金額を表にまとめてわかりやすく解説~

中小企業や人事労務担当者にとって、非正規雇用労働者の待遇改善や人材定着は大きな課題です。 厚生労働省の「キャリアアップ助成金」は、それらの取り組みを後押しする支援金制度です。

本記事では、2025年7月現在で活用できる全7コースをわかりやすくまとめます。


📊 キャリアアップ助成金 7コース一覧表(2025年版)

コース名 主な内容 支給対象 中小企業支給額 備考
正社員化コース 非正規→正社員 1人 最大40万円(重点支援なら80万円) 6ヵ月定着後に申請可
障害者正社員化コース 障害者を正社員化 1人 最大120万円 同上
賃金規定等改定コース 非正規の賃金引上げ(3%以上) 対象者1人 最大7万円
+職務評価導入で20万円加算
改定内容は就業規則等に明記
賃金規定等共通化コース 正規・非正規の賃金規定統一 1事業所 60万円 初回のみ対象
賞与・退職金制度導入コース 賞与・退職金制度の導入 1事業所 賞与or退職金:40万円
両方:56.8万円
6ヵ月以上の運用が必要
社会保険適用時処遇改善コース 社保加入+賃上げ・手当・労働時間延長 1人 最大50万円(組合せで増額) 最大3年目まで支給
短時間労働者労働時間延長支援コース 時間延長・賃上げで社保加入促進 1人 初年度:最大50万円
2年目:最大25万円加算
2025年7月新設

🏆 注目コース詳細

🔸 賞与・退職金制度導入コース

✅ 要件

  • 有期雇用労働者を対象に、賞与または退職金制度を新設
  • 6ヵ月以上運用し、実際に支給・積立を行うこと
  • 減給なし、賃金規定・就業規則への明記が必要

💰 支給額(中小企業)

  • 賞与または退職金のみ導入:40万円
  • 両方導入:56.8万円

🔸 社会保険適用時処遇改善コース

✅ 対象

  • 社会保険の新規適用者(短時間労働者等)
  • 処遇改善措置のいずれかを実施した場合

📌 主な支給メニュー

メニュー 要件 支給額(中小企業)
賃上げ・手当支給 社保加入時、本人負担分補填 最大50万円(3年目まで)
所定労働時間延長 時間延長により社保適用 30万円/人
上記の併用 両方実施した場合 最大50万円(2年目まで)

🔸 短時間労働者労働時間延長支援コース(新設)

✅ 対象・内容

  • 短時間労働者の労働時間を延長し、社会保険の加入対象とする
  • または、賃金引き上げによって130万円/106万円の壁対策を行う

💰 支給額(中小企業等)

年度 小規模企業(30人以下) 中小企業 大企業
1年目 50万円/人 40万円/人 30万円/人
2年目(継続支援) +25万円 +20万円 +15万円

※事前に労働条件通知書・就業規則等の整備が必要


⚠️ 注意点まとめ

  • 申請前にキャリアアップ計画書の提出が必要(提出のみ・認定不要)
  • 「重点支援対象者」に該当する場合、支給額が倍増する場合あり
  • 各助成金は6ヵ月の運用実績が要件となることが多いため、制度導入は計画的に

✅ まとめ

キャリアアップ助成金は、非正規雇用の待遇改善と企業の人材確保を両立する有効な制度です。 賃金引上げや正社員化、処遇制度の整備に向けて、ぜひ積極的に活用しましょう。


🔗 参考リンク(厚生労働省)